走力やスピードが求められるスポーツといえば、陸上競技が思い浮かぶと思います。
しかし、それ以外にも、球技や格闘技など走力が求められるスポーツは多いです。
足の速さが必要ない競技といえば、ゴルフや弓道、モータースポーツなど、少数派です。
当然ながら、足が遅いよりは速い方が有利ですが、陸上競技でもマラソンと100m競争
とでは求められる能力が異なりますし、サッカーやバスケットボール等の場合、スタート
ダッシュや方向転換のための急停止など、瞬間によって求められる動きが異なります。
単純にピークの速度を上げればいいというものでもありません。
関西大学人間健康学部の小田伸午教授は、世界のトップアスリートの動きを研究しており
『二軸動作』や『常歩(なみあし)』などを提唱しています。
特に、常歩剣道などは、革命的な内容として知られています。
世の中に広まっているランニング理論の中には、現在では否定されているようなものでも
指導者が選手の頃に学んだ知識のままで教えているケースが珍しくありません。
例えば、運動中の水分補給禁止やウサギ跳びなどは、弊害が認められるようになってきた
ことから、日々の練習で取り組んでいるところは非常に少なくなりましたが、その他での
練習や理論においては根強く生き残っているものも見られます。
「もっと速く走れ」とか「もっと速くボールを追え」などと檄を飛ばすだけの指導者など
は、いてもいなくても同じです。
このような時代遅れのランニング理論や練習法で、練習量だけを増やしても上達するのは
不可能と言えるでしょう。
そこで役立つのが「走りの進化論」です。
「走る」ことに研究を重ねたスペシャリスト(小田教授、東京大学附属中等教育学校淺川
俊彦氏、大阪市立桜宮高等学校山本幸治氏)たちが、科学的、力学的、生物学的、思考的
など、さまざまな方向から「走り」を進化させた動画マニュアルです。
速く走れるようになるのではなく「自然に速く走れちゃう身体作り」を目指します。
もちろん、陸上競技だけでなく、走ることが求められるスポーツであれば全て役立つ内容
となっています。