サッカーで求められる技術要素は数多く有ります。
全ての要素を同時に世界トップレベルまで上達させるのがベストであることは言うまでも
ありませんが、あまりにも現実離れした話ですし、練習時間などにも限りが有りますので
優先順位をつけて順番に取り組んでいくのが現実的な対応です。
現在はフリープロサッカーコーチとして活動する三木利章さんは、奈良県や兵庫県の無名
少年サッカーチームを全国大会で優勝できるレベルの強豪チームに育て上げた実績があり
ますが、全国各地の強豪選手をかき集めた名門チームなどではなく、希望者が気軽に参加
できる平凡なレベルの選手ばかりのチームを内部育成で強化したといったら、思わず驚く
のではないでしょうか。
そこで、三木さんが最も重視したのが「ドリブル」でした。
ドリブル練習はサッカーの基本中の基本ですから、どこのチームでも必ず行っていますが
ドリブルを単なる反復練習ではなく、「動き創り」と「体創り」を同時に身につけさせる
というのが大きなポイントです。
サッカーでは、ボールを蹴りながら思い通りに動くことが出来なければ、すぐにボールを
相手チームの選手に奪われてしまいますし、攻め進めることも出来ません。
チームプレイでパスで繋いでいけばいいという意見もありますが、個人プレイもまともに
出来ない選手がチームプレイ頼みで試合に出場するというのは危険ですし、個人で展開を
作れるようにならないと、サッカーで上達するのは困難です。
そのために欠かせないのが「動き創り」と「体創り」であって、効率良く身につけるのに
ドリブル練習が効果的だと三木さんは指摘します。
ドリブル練習と言っても、今の練習メニューを続けているだけでは不十分です。
以下の4つのポイントを鍛える必要があります。
- 踏ん張らない「動き創り」
- 複合的な動作のコーディネーション
- 「1,2,3のリズム」を意識した練習
- 素早い重心移動
三木利章の「個」の力を育成するためのドリブル上達トレーニングメソッドでは具体的な
練習メニューなどを詳しく説明しています。