少年野球の世界では、現代では通用しないような古臭い野球理論に基づいた練習が当たり
前のように行われる場合が珍しくありません。
少年野球の指導者に多いですが、指導者が選手の頃に学んだ野球理論や練習方法を単純に
繰り返しているだけといったケースが多いです。
その当時は「正しいもの」として教え込まされたわけですから、疑うこともありませんし
その後、科学的に否定されたとしても知る手立てすらありません。
さすがに、ウサギ跳びを基礎体力強化のために行っている野球チームは見かけませんが、
時間つぶしのような走り込みやランニングは、現在でも蔓延しています。
スポーツ科学的に間違った練習を小学生の頃から続けることで、故障しやすい体になって
しまいますので、負荷に耐えられない、怪我をしやすいなど、野球人生を全く楽しめなく
なりかねません。
プロ野球選手どころか、中学生になる前に野球人生が終わってしまうケースも十分にあり
ますので、小学生の時期の練習は非常に重要です。
筑波大学硬式野球部監督の川村卓准教授はスポーツにおいて、科学的なアプローチが重要
だと指摘しますが、少年野球では前時代的な指導が蔓延しており、親が注意をしないと、
指導者のでたらめな指導で壊される危険があると指摘します。
そこで、科学的なアプローチに基づいた小学生向けの野球理論や練習法をバッティングに
特化して川村さんが教材にまとめました。
それが「川村卓のプロ野球選手になるために小学生のうちにやっておくべき練習」です。
体を壊すリスクがない安全な練習であることは当然として、達成感を感じられるように、
段階的にレベルアップができる22種類の練習ドリルにまとめています。