飼い犬の問題行動に悩まされていませんか?
せっかくパートナーとなるべく飼っているのにも関わらず、飼い主の言うことを聞かない
どころか、とにかく何でも反抗するばかりで、人を威嚇したり怪我をさせるといった状況
だと思います。
このような問題行動への対策として、犬の動物本能を引き出して、ボスと手下という役割
分担を明確にしないといけないとか、良いことをしたら餌でつり、悪いことをしたら叱る
殴るといった信賞必罰で教えないと、人間と比べて知性の低い犬には理解できないという
ブリーダーや調教師が少なくありませんし、あなたも書籍や講習会などで見聞きしたかも
しれません。
しかし、環境省が主催する「動物適正飼養講習会」検討委員・講師、東京都動物愛護推進
委員などを務めた、犬のしつけ教室「Can!Do!Pet Dog School」代表の西川文二さんは
このような動物本能にはたらきかけるような犬のしつけ方は1990年代まで主流だった
間違った方法だと指摘します。
このような犬のしつけ方のことを、パックリーダー理論(支配性理論)と呼んでいますが
2000年以降に行われた犬のDNA調査などにより、そもそも前提条件からして間違って
いる事が明らかになっていますし、アメリカ獣医行動学会は2009年にパックリーダー
理論を用いた犬のしつけは犬との信頼関係を壊し、問題行動に発展するから禁止するべき
と勧告しているのです。
それでは、どのようにして犬をしつけていけばいいのでしょうか?
西川さんの答えは、主従関係ではなく親子関係の構築です。
人間でも主従関係で育児をする親がいますが、その子供が不良になるケースが少なくあり
ません。虐待もいいところですから、まともな成長が期待できなくて当然なのです。
そこで、科学的に効果のあると分かっている方法で対処することで、現時点で問題行動を
起こしている飼い犬でも、徐々に落ち着いて、あなたの言うことを聞くようになります。
その具体的な方法をまとめたのが、「科学的に確立された犬の問題行動を改善する方法」
です。
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