自由形で出場選手全員がクロールを選ぶのは、最も速く泳げるからであって、泳法自体に
大きな変化がないように思われるかもしれませんが、意外に気づかないところで水泳理論
の進化
が進んでいます。

一昔前まであれば当たり前だとされていた、クロールや平泳ぎ、バタフライでS字を描く
ようにかいたり、ローリングすること自体が水の抵抗を増やしてスピードが落ちることで
余分な時間を費やす
ことが明らかになったことから、今では逆にやめたほうがいいと言わ
れています。

しかし、最新事情を知らない水泳指導者は、今でもS字やローリングをするよう指導して
いるわけですから、S字やローリングをせずに泳いでいる水泳選手と比べて差が広がって
いる理由が理解できませんし、対策もわからないということになるわけです。

このように、目に見えないところで進化が続いている水泳ですが、最近注目されているの
が「二軸泳法」です。

入水する手と逆の足をキックする、体のローリングを利用する泳ぎ方のことを一軸泳法
呼ぶのとは対照的に、右肩から右足にかけて一本、左肩から左足にかけて一本、体に軸が
二本通っているイメージで泳ぐ
のが特徴的です。

入水する方と同じ方の足でキックを打ち、体はあまりローリングさせないことから、水の
抵抗が減ることで大幅なスピードアップが可能となり、タイム短縮にもつながります。

水の抵抗が減れば推進力を無理に上げなくても前に進めますから、体力の消耗を抑えられ
ますし、後半にスタミナ切れで失速するといったケースを大幅に減らすことができます。

この二軸泳法を身につけるのに役立つのが、JOCオリンピック強化指定コーチで、日体大
競泳部ヘッドコーチの藤森善弘さんが作成した「水泳ベストタイム更新プログラム」です。

二軸泳法はクロールだけでなく4泳法全てに使えますので、個人メドレーでは大幅な時間
短縮が可能
となります。

二軸泳法の経験や知識が全く無くても、ドリル形式で着実にマスターできますので心配は
ありません。

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