バスケットボールの試合で勝つためには、点数が取れることが最重要ポイントです。

仮に失点を0点に抑えることができたとしても、1点も取ることができなければ延長戦が
いつまでも続くだけですから、いずれは失点されて負けるでしょう。

実際には考えられませんが、いっさい攻めることなくディフェンスだけを行うという戦法
だと、常に攻められっぱなしですから不利ですし、3ポイントシュートを防ぐのは不可能
ですから、いずれは失点されるのは確実です。

しかし、ディフェンスを犠牲にしてまでも攻撃すればいいというわけではなく、最低でも
オフェンスと同じ程度には重要です。

ディフェンスができるかどうかはメンタルの強さが必要だと言われますが、当然ながら、
身体能力が相手チームのオフェンスと比べて大幅に劣っていたら、精神面だけでは何とか
なるものでもありません
ので、最低限、相手チームの選手と同レベルの身体能力かスキル
を身につけておく必要があります。

体格が劣っていても足が速いとか、相手の動きを先読みして動けるといった能力があれば
十分カバーできるからです。

進学校として知られる桐朋学園高校・中学校バスケットボール部監督の金田伸夫さんは、
スポーツ推薦がなく優秀なバスケ部員が一人もいない状況で初心者ばかりの部員を鍛えて
東京都大会を勝ち上がって関東大会に出場したり、さらに全国大会に出場したこともあり
ました。

その秘訣の一つが、ディフェンスを鍛え上げた点にあるわけですが、ただ練習量を増やす
だけでは、実際に上達するかどうかは運次第
ですから、成長スピードにばらつきが出ます
し、試合に通用するレベルまで到達できるかはわかりません。

そこで、金田さんが提唱しているのが、個人差が出にくいだけでなく、少ない練習量でも
試合に通用するレベルに到達できる「足の力に頼らないディフェンステクニック」です。

一般的なディフェンスフットワークだと足の速さや腰の動きが重視されますので、個人差
が出やすいわけですが、足の力に頼らずに体重移動によって生じる自然な動きをフル活用
することで、身体能力だけを見ればが劣っていても、相手チームのオフェンスに見劣りを
しないディフェンスが可能
となります。

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